投資信託

投資信託の種類って?掴んでおきたい4つのこと

financial

つみたてNISAやiDeCoなどで、投資信託の保有が一般的になってきた現在、「何を選べばいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

まずは、投資信託の種類を把握して、全体像を掴みましょう!

投資信託の種類

投資信託は、形態による分類など様々な方法で種類分けが行われていますが、今回は、投資する上で重要な「投資対象」に焦点を当てて見ていきましょう。

目論見書に記載のある、①〜③に沿って説明します。

fund

※2018年現在純資産総額1位の投資信託からお借りしています。



①投資対象の地域

その投資信託が、どの地域の資産を投資対象としているかの区分になります。

以下表のピンクの部分です。

toushin

それぞれの特徴を見ていきましょう。

対象地域:国内の特徴

日本国内の資産へ投資をする投資信託です。国内株・国内債券・国内の不動産投信などですね。

その特徴は、主に動向を把握しやすいことにあります。

対象地域:海外の特徴

海外の資産へ投資をする投資信託です。

海外と言っても様々で、大きく分けると「先進国」と「新興国」があります。

先進国への投資は、経済が安定しているため、比較的ローリスク・ローリターンの投資となります。

一方で、不安定ながらも大きな成長が見込める新興国への投資は、比較的ハイリスク・ハイリターンの投資となります。

新興国の成長が著しい場合、先進国への投資が少なくなる傾向があるため、分散効果を狙って先進国・新興国のどちらへも投資する投資信託もあります。

 

また、為替も影響してくるため、為替リスクを無しにするための「ヘッジ」という手段があるかないかも海外資産への投資の特徴です。

・為替ヘッジあり → 為替リスクを無しにする投資手法

・為替ヘッジ無し → 為替リスクを負う投資手法

 

為替リスクを無しにするからといって、為替ヘッジありの方が一概にいいとは言えません。なぜなら、ヘッジコストというものがあるからです。

その名の通り、為替リスクをヘッジすることにより発生するコストなのですが、例えば米ドル円では、FRB(アメリカの中央銀行)が政策金利を引き上げていることもあり、足許ではコスト高となっています。

対象地域:内外の特徴

日本国内・海外の資産へと投資をする投資信託です。

どこにどれだけ投資するかは投資信託ごとに決められており、その投資割合で投資家はリスク度を判断します。

国内か海外のどちらかに絞るよりも、分散効果が働き、比較的リスクは高くならないでしょう。



②投資対象の資産

その投資信託が、どの資産を投資対象としているかの区分になります。

以下表の黄色の部分です。

toushin

対象資産:株式の特徴

株式へ投資する投資信託です。

企業の業績などにより上下動する株式への投資なので、債券と比較すると一般的にはハイリスク・ハイリターンな投資と言われます。

対象資産:債券の特徴

債券へ投資する投資信託です。

債券とは、「お金を貸した証」であり、貸している間、利息収入を得ることができる資産です。満期まで保有すれば、投資したお金(貸したお金)は返ってくるため、デフォルトリスクなどはあるものの、比較的安全な資産と言えます。

会社の発行する債券を社債、国の発行する債券を国債と言いますが、社債より国債の方が比較的ローリスク・ローリターンな資産です。

 

債券には安全性のランク(格付けと呼ぶ)が付けられていますが、それぞれの投資信託の運用方針によって、投資する格付けの水準を設けている場合が多いので、投資家はその水準を見てリスク度を測ります。

(例:投資対象が「格付けA以上の債券」という投資信託より、「格付けB以上の債券」という投資信託の方がリスクが高い)

対象資産:不動産投信の特徴

不動産投資信託(REIT)へ投資する投資信託です。

REITとは、投資家から集めた資金で商業施設などの不動産に投資をし、賃貸料や売買益を配当として得る投資信託です。

インフレに強く、株式や債券とは性質の異なるリターンを得られる一方で、

・不動産市場のリスク

・金利変動リスク

・天災のリスク

・上場廃止のリスク

・運営のリスク

などを抱えているため、REITへ投資する投資信託は比較的ハイリスク・ハイリターンとなります。

 

また、投資家は投資対象の場所がどこなのか、海外の場合為替ヘッジはあるのか、などでもリスク度を測ります。

対象資産:その他資産の特徴

上記以外の資産へ投資する投資信託です。

コモディティやヘッジファンドが挙げられます。

コモディティとは、金・原油・小麦等といった商品や資源をさします。需給によって価格が決定するため、投資家が比較的身近に感じる点が特徴です。

ヘッジファンドは、金融工学や金融派生商品(デリバティブ)を活用して運用する金融商品です。ハイリスク・ハイリターンなものが多いでしょう。

対象資産:資産複合の特徴

上記に挙げられた資産へ分散して投資する投資信託です。

バランス型とも呼ばれ、資産配分は個々の投資信託で決められています。

分散効果が働くので、比較的ローリスク・ローリターンな点が特徴です。


③その他

「単位型と追加型」はほとんどのファンドが追加型であること・それ以下は特殊な投資信託の場合にのみ記載されること、を考えると、上記より重要な点ではありませんが、念のため記載します。

単位型・追加型

購入できるタイミングの話です。

単位型(ユニット型)は定められた期間でのみ購入が可能です。

追加型(オープン型)はいつでも購入が可能な投資信託です。

MMF・MRF・ETF

投資信託の中には、特別な投資信託が3つあり、これに該当する場合、目論見書に記載があります。

■MRF(マネー・リザーブ・ファンド)

期間の短い公社債・CD(譲渡性預金)・CP(コマーシャルペーパー)などを投資対象とする公社債投資信託です。

元本保証商品ではないものの、極めてリスクは低く、過去元本割れしたことはありません。

証券口座に入金すると、自動でMRFに投資されることから、証券会社版「普通預金」のような例えがなされます。

■MMF(マネー・マネージメント・ファンド)

2018年7月現在、国内低金利により、円建てMMFは販売されていません。

期間の短い公社債・CD(譲渡性預金)・CP(コマーシャルペーパー)などを投資対象とする公社債投資信託のことです。30日以内に解約すると手数料が取られてしまうので注意が必要でした。

元本保証商品ではないものの、極めてリスクは低く、元本割れが起きたのは日銀マイナス金利導入時の1度だけです。

■ETF(上場投資信託)

その名の通り、上場している投資信託です。非上場の投資信託は、1日1回しか取引ができませんが、ETFは上場しているので、証券取引所が開いている時間であれば、何度でも取引が可能です。

また、価格も上場株と同じようにリアルタイムで変動します。

インデックス型・特殊型

以下2つに該当する場合、目論見書に記載されます。

■インデックス型

日経平均株価などの各種指標と連動するリターンを目指す投資信託です。

■特殊型

特別な仕組み・運用方法をとる投資信託です。以下のような種類があります。

・ブル・ベア型

・条件付き運用型

・ロング・ショート型/絶対収益追求型

・その他

特殊型はいずれも、レバレッジをかけて運用したり、デリバティブを組み込んだりしている商品なので、一般的にハイリスク商品となります。

これだけは掴んでおきたい4つのこと

①先進国より新興国の方がハイリスクハイリターン

riskreturn1

②債券より株式の方がハイリスクハイリターン

riskreturn2

③その他は単純に横比較はできない

④「為替ヘッジあり」にはヘッジコストが潜んでいる

最後に

ご覧の通り、様々な種類の投資信託があります。

単純に、AよりBの方がリスクが高い!などと横比較はできませんが、種類により、ある程度のリスク度を測る事ができます。購入の前に投資対象が何なのかを必ず確認し、そのリスク度を測るようにしましょう。

ABOUT ME
miniko
Instagramにお金の話を投稿し始めて9ヶ月 フォロワー2.7万人達成! ■元為替ディーラー(銀行員) ■元運用会社(リスク管理部門) ■証券アナリスト1次(2次は取ってません?) ■FP ■金融工学専攻 ■デリバティブ開発 ■アプリ開発 ■0歳児ママ 「本当に役に立つ金融教育」「投資信託」の普及に力を入れています。