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【iDeCoの注意点】気をつけないと課税される?

cautionwoman

iDeCoは老後資金を貯めるための自助努力を支える、とても素晴らしい制度。

しかし、きちんと注意点を把握した上で始めたいですね。詳しく見ていきましょう。



❶60歳まで引き出せない

万が一引き出したくとも条件が厳しく、

そもそも

・第1号被保険者で年金保険料の免除・猶予を受けている

方以外は引き出せません。

加入はよく検討してからにしましょう。

 

ちなみに、毎月の掛金額は1年に1度変更が可能です。

無理のない金額からスタートし、年収アップとともに金額を増やしていく形をお勧めします。

 

❷受け取り時に課税される可能性がある

受け取り方法は

■退職一時金として一括

■年金として分割

■一括と分割の併用

3つです。

 

それぞれ、

・一括 →「退職所得控除」

・年金 →「公的年金等控除」

の枠内で受け取る分には課税されません。

しかし、枠を超えると、超えた分がそれぞれ「退職所得」「雑所得」として課税対象になります。

 

注意が必要なのはずばりサラリーマン

 

サンプルケース(一括受け取り)

一括で受け取る際は「会社からの退職金 + iDeCo一括分」が「退職所得控除額」を超えてはいけません

 

■iDeCoなし

35年お勤め(=退職所得控除額1,850万円)

・退職金1,500万円

 →この時点では、退職金が退職所得控除枠内なので税金は0

 

■iDeCoあり

iDeCo掛金1万円/ × 30

・利回り3%

 →所得は・・・退職金 1,500万円 + iDeCo 583万円 = 2,083万円

 →課税対象の所得は、ここから控除額1,850万円引き・・・

  233万円(2,083万円 – 1,850万円)

 →所得税はこの233万円にかかるので、

  233万円 × 10% – 9.75万円 = 13.55万円

 

※さらに、復興特別所得税額が乗ります(13.55万円 × 2.1% = 2,845.5円)

 

この場合、iDeCoなしに比べて13.55万円の税金が課せられるのです。

 

※退職所得控除の求め方はこちら



サンプルケース(分割受け取り)

分割で受け取る場合は「厚生年金 + iDeCo分割分」が「公的年金控除額」を超えてはいけません。

■iDeCoなし

・厚生年金180万円/

65歳から受け取り

 →課税対象の所得は・・・180万円控除額120万円基礎控除38万円 22万円

 →所得税は22万円 × 5% = 1.1万円

 

■iDeCoあり

iDeCo総額583万円(上記一括受け取りのケースより)

5年で受け取る(583÷5=117万円/1)

 →所得は厚生年金にiDeCo分が加わり・・・180万円 + iDeCo117万円 = 297万円

 →課税対象の所得は・・・297万円控除額120万円基礎控除38万円 139万円

 →所得税は・・・139万円 × 5% = 6.95万円

 

この場合、iDeCoありの方が5.85万円分所得税が多くなります。

 

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どうするのが正解?

退職金が多くある方は一括受け取りをせず、公的年金の給付が開始する65歳になる前に(=60歳~65歳の間で)iDeCo分を年金として、5年かけて受け取るなど工夫をすると、課税を免れることができるかと思います。

 

専業主婦の方は、iDeCoでかなり儲からない限り課税されることは少ないかと思いますが、

(※とはいえiDeCo加入の年数など、個々人により異なるので、受け取る前には要計算です。

ちなみに、専業主婦の方が退職一時金として一括で受け取る場合は、加入年数=勤続年数扱いなので、加入が長い方の方が税制面では有利になります。)

 

とにかく、

♦︎退職金の多い方

♦︎もらえる公的年金が多い方

・併用受け取り

6065歳までの年金がない期間

などをうまく利用して受給すべきです



❸所得がない方は所得控除のメリットなし

iDeCoは、運用にかかる利益が非課税になるだけではなく、掛金が全額所得控除される点がNISAよりも税制面で優れた制度です。

この所得控除、所得のない専業主婦の方などはどうなるのでしょう。

 

もちろん、所得控除のメリットはなしということになります。

iDeCoの具体的な節税額についてはこちらの記事を↓

iDeCoって具体的にいくら節税されるの?-iDeCoのメリット編

 

同じ運用益非課税なら、NISAがありますね。

所得がないならば、60歳まで引き出せないデメリットが大きいので、つみたてNISAで老後の備えをするという手もあります。

ただし、つみたてNISAは20年の制限がありますので、こちらはご年齢や家計との相談になります。



まとめ

・始める際は60歳まで引き出せないということをよく考える。

・受け取りの際は退職金と年金の額にiDeCo受け取り分を足して、控除枠を超えないか要計算

・ずっと所得なしの予定の方はつみたてNISAも検討を

 

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Instagramにお金の話を投稿し始めて9ヶ月 フォロワー2.7万人達成! ■元為替ディーラー(銀行員) ■元運用会社(リスク管理部門) ■証券アナリスト1次(2次は取ってません?) ■FP ■金融工学専攻 ■デリバティブ開発 ■アプリ開発 ■0歳児ママ 「本当に役に立つ金融教育」「投資信託」の普及に力を入れています。