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積立投資の威力「こんなに下がってるのにプラス?」

money

どちらが儲かったと思いますか?


■赤の株:はじめに180万円買い、3年後に売る一括投資


■青の株:毎月5万円ずつ3年間(合計180万円)投資する積立投資

さて、どちらの方が儲かったと思いますか?

DollarCostAveraging

赤の株は変動も少なく、比較的安定した銘柄ですね。一方、青の株は大きく値下がりし、3年後の価格は開始時の10,000円を割れています。

 

青の方が儲かっている

一見、青への積立投資は失敗のように思えるのではないでしょうか。

 

しかし、結果は・・・元本180万円が

■赤の株

196万円

■青の株

197万円(WIN!!)

となります。

ご覧の通り、一見損失が出てそうな「青への積み立て投資」の方が儲かったのです。

青も、赤と同じように一括購入し、3年後の価格で売っていたら、16万円近く損していたことになりますが、積立投資ならば逆に利益が出るのです。

これが積立投資の威力になります。

厳密に言うと、「ドルコスト平均法」の威力です。

ドルコスト平均法とは?


「一つの商品」「決まった間隔」「決まった額」だけ購入し続けるという投資手法
です。

上の例ですと

「青の株」を「毎月」「5万円」だけ購入し続けるということですね。

名前の割に、とっても単純です。

 

そしてこれの美点はというと、

「安いときにたくさん買う」「高いときには少なめに買う」ができること

です。

 

どういうことかと言うと・・・

りんごを毎月5万円分、6回にわたり購入します(元本30万円)

DCAexample

ご覧の通り、りんごの価格変動により、購入できる個数が変わってきますね。

 

上の例では元本30万円で1,350個のりんごを購入できています。

ということは、平均して1つ222円で購入できているわけです。

(元本30万円 ÷ 1,350個 = 222円)

 

つまり、りんごの価格が222円以上のときに1350個分まとめて売ってしまえば、リターンを得られることになるのです。

 

1,000円の時に売れば、135万円となり、元本30万円なので105万円のリターンを得られますね。

いかがでしょう。

金融商品もりんごと同じです。簡単かつ魅力的な手法ではないでしょうか。

 

有効に活用するには?

ドルコスト平均法を活用した積立投資では、投資信託(特に、インデックスファンド)との相性が良いです。

また、冒頭のグラフを見てわかるように、上下動の比較的大きな株などを投資対象とする投資信託が特に向いています。

投資信託で積み立て投資をし、ドルコスト平均法の威力を最大限発揮させるのが資産形成の王道なのです。

ドルコスト平均法向きな投資信託
■インデックスファンド
■上下動の値動きが大きい、株などを対象とする投資信託

 

どんな時にも使えるの?答えはNO

ドルコスト平均法でもリターンが得られないことがあります。

こんな場合は向いていない

■右肩上がりの資産

→一括で購入して、一括で売った方がリターンは大きくなるため

■右肩下がりの資産

→当たり前ですが、そもそも値下がり続ける資産を買ってもリターンは得られません

ちょっと横道「個人的な意見」コーナー

金融工学では「長期保有するとリスクが下がること」=「時間分散効果」について、否定的な結論があるのは事実です。

むしろ大学時代はこれを提唱した方の数式や論文に囲まれていました。

一方で、実務上その効果は認められていると私は考えています。

実際に、為替取引において、上下動の激しい通貨に対し、ドルコスト平均法が功を奏す場面を数多く見てきました。

今すぐ簡単に始められる

投資を始めるきっかけとしてはその容易性、わかりやすさから、ドルコスト平均法はとても優れているものではないでしょうか。

証券口座を開いて、毎月自動で一定金額を積み立て投資されるように設定するだけです。

インフレリスクのある普通預金をたくさん貯めるより、効率の良い資産形成が可能でしょう。

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miniko
Instagramにお金の話を投稿し始めて9ヶ月 フォロワー2.7万人達成! ■元為替ディーラー(銀行員) ■元運用会社(リスク管理部門) ■証券アナリスト1次(2次は取ってません?) ■FP ■金融工学専攻 ■デリバティブ開発 ■アプリ開発 ■0歳児ママ 「本当に役に立つ金融教育」「投資信託」の普及に力を入れています。