得するコラム

元銀行員の考える「こんな営業マンは嫌だ」vol.1

businessman

こんな商品を勧めてくる・・

その時点で「手数料のために売ってくるのではないか?」と警戒する基準についてのコラムです。


顧客の理解は無視して購入を勧めてくる

例えばパッケージ商品

最近よくあるのが、外貨建て一時払いの変額保険などのパッケージ商品です。

パッケージ化された分、コストも高く、リスクも見えにくくなっています。

このようなことに触れることなく、リターンばかりを説明し購入を勧めてくる営業マンに、一定数出会いました。

ご老齢の顧客などはどのように対応されるのか心配です。

 

ちなみに・・・

 

外貨建て一時払い変額保険とは

■外国債券などで運用する「定額部分」

■投資信託などで運用する「変額部分」

■外貨建ての「死亡保険」

が組み合わされた商品です。

 

顧客の支払う保険料から、

・死亡保障に備えるためのお金

・保険のコスト

を引き、余ったお金(積立金)でプロが外債と投資信託で積極運用するわけですね。

そして、その実績に応じて、満期時に戻ってくるお金や死亡時に支払われる死亡保険金などが変動するということです。

定額部分があるので、 払込んだ保険料の最低保証がある(外貨で最低保証というだけで、円での最低保証ではありません。詳しくはこちら)のですが、

満期時にもらえる額や死亡保険金が、運用実績によって変動するので、リスク商品になります。

 


外貨建て一時払い変額保険の手数料

❶保険の効果に対する費用

→内)契約時にかかるイニシャルコスト

→内)積立金から引かれるランニングコスト

❷運用の効果に対する費用

❸銀行などに支払われる販売手数料

を主に取られます。他にもスイッチングの際や途中解約・途中減額をした場合なども手数料がかかります。

運用の実績が高くなると、実績に応じて手数料が増える保険もありますので、注意が必要です。

 

最近よく話題にされるのは❸の販売手数料です。

販売手数料は、今まで開示する必要がなく、「手数料はないです」と銀行などは言えたのですが、金融庁がここまで「顧客本位の業務運営」を掲げると、さすがに開示しなくてはいけない流れになっています。

 

開示されてみると

・初年度手数料が保険料の4%

・継続手数料が毎年0.8%

=支払う保険料の9%近くがなることがわかります。

 

 


パッケージ商品はコストが高い?

保険と外国債券と投資信託をパッケージにした商品なわけですが、

同じような経済効果を考えると、バラバラで買っても同じということになります。

違うのはコストです。

金融庁のレポートによると、バラバラで購入した方が、10年で10%もコストが安くなることもあるそうです。

金融レポート ー金融庁より

 

 

パッケージ化されて便利になったらコストが高くなるのは当たり前かもしれませんが、「お金」というのは特別で、人生を大きく左右するものになります。

 

「パッケージ化された分の利便性に対し、コストがかさんでもいい」と理解して購入するのと、理解しないまま言われるがままに購入するのは大きな違いがあります。

 

まとめ

上記のように、一つ一つの金融商品のリスクやコストをこちらが理解するまで説明してくれる営業マンなら信用できますね。

さらに言うと、

「コストがかかってもいいのでパッケージ化した商品」

なのか

「コストがかかるのは嫌なので、効果が同じならバラバラで購入する」

などと選択肢を与えてくれる営業マンなら尚のこと信用できます。

 

一方で、聞いても当たり障りない回答だったり、妙に腑に落ちない回答のまま購入を勧めてくる、そんな営業マンだったら、少し警戒してお話を聞くのも手です。

(金融営業マンがいかに厳しい環境で切磋琢磨しているか、はわかるのですが・・・)

 

私は、金融の営業とその他の営業は、少し性質が異なると考えています。

炊飯器が爆発する確率より、金融資産が爆発する確率の方が、およそ高いのですから、主にその責任において、違うのではと思うのです。

営業マンにはそのことを是非念頭に置いていて欲しいですし、顧客側は顧客側で、営業マンに頼りきりにならない賢さを身に付けたいですね。

 

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miniko
Instagramにお金の話を投稿し始めて9ヶ月 フォロワー2.7万人達成! ■元為替ディーラー(銀行員) ■元運用会社(リスク管理部門) ■証券アナリスト1次(2次は取ってません?) ■FP ■金融工学専攻 ■デリバティブ開発 ■アプリ開発 ■0歳児ママ 「本当に役に立つ金融教育」「投資信託」の普及に力を入れています。